書斎にあったデッドスペースを有効に使うために、DIYでラックを製作してみました。
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書斎の片隅にある小さなスペースに、無印の木製キャビネットを設置してプリンターを置いていたのですが、上の方が完全にデッドスペースになっていました。
あまり広くない部屋ということもあり、後付けで棚を作ってもらえないかと業者さんに聞いてみたところ、5万円以上かかるということでした…。そんなに予算もなかったので諦めかけていたところ、「DIYでもできますよ」と作り方を教えてくださいました!
作りたかったのは下図のようなもので、棚受けの位置を変えることで棚板を上下に動かせるタイプのもの。壁が石膏ボードの場合はねじ釘が使えませんので、直接棚柱を設置することができません。下地となる板を左右に取りつける必要があります。
材料
内壁の材質が石膏ボードの場合の材料と手順です。
まずは寸法を図り、材料を揃えます。この際、できあがりのイメージを簡単に図にしておくとあとあと楽になります。
- 棚柱(棚受けレール)4本
- 棚受棚1段につき4コ
- 化粧合板サイズに合わせて
- 棚柱エンドキャップ必要なら
- タッピングネジ必要なだけ
- 木工ボンド
- カベ紙用ジョイントコーク
- マスキングテープ
この他に、道具として電動ドリルドライバー、つっぱり棒2〜3本(あると便利)を使用します。
棚柱(棚受けレール)
棚柱は左右それぞれ2本ずつ必要ですので、4本用意します。
私はホームセンターで買いましたが、ネットで購入すればいくらか安いようです。
棚受
棚1段につき4コ必要です。棚柱によって形状が変わりますので、棚柱に合わせて選んでください。
化粧合板
左右の下地用板と棚板の合計4枚(棚が2段の場合)が必要です。
棚柱エンドキャップ
棚柱の末端をカバーするプラスチック製のキャップです。仕上げにこだわるならつけてもよいでしょう。
タッピングネジ
棚柱のネジ穴にあったサイズのタッピングを用意します。少し割高にはなりますが、錆に強いステンレス製がおすすめです。また、一般的に棚柱のネジ穴にはネジの頭部を埋込むための加工がしてありますので、皿頭タイプのネジを選んでおくと仕上がりに差が出ます。
木工ボンド
おすすめはコニシの木工用速乾ボンドです。
壁に接する面に使いますので、180g入くらいの量があった方が安心です。
カベ紙用ジョイントコーク
ベースの板と壁にできるスキマの充填に使います。「アサヒペン カベ紙用ジョイントコーク」はさらっとしていて使いやすいと思います。
マスキングテープ
コーキング剤を塗る際に使用します。100均などで買えるものでもOK。
作り方
ブログに慣れず、撮影をすっかり忘れていたので完成写真しかありません。すみません…。
1.壁紙をはがす
まずは下地になる板を貼りつけるための下地作りをします。あらかじめカッターナイフなどで左右の板のサイズに合わせて切り込みを入れておき、壁紙をはがします。最初はためらいますが、はがしはじめればすぐに諦めがつきます(笑)。
あまりデコボコになりすぎてもよくありませんが、最終的には板を貼りつけるので神経質になる必要もありません。はがしにくい場合は、霧吹きで湿らせて少し待つとはがしやすくなります。
2.棚柱の取りつけ
次に、下地になる板に棚柱を取りつけます。棚柱のネジ穴にあわせてドリルでネジ穴をあけておくと作業がラクできれいに仕上がります。
私の場合は、奥は端から15mm、手前は端から25mm控えた位置に固定しました。
棚柱の末端をエンドキャップで仕上げる場合は、この段階で取りつけておきます。
3.下地の板の取りつけ
下地の板に棚柱を固定できたら、いよいよ壁への取りつけです。幅木がある場合は、幅木の上部に乗せるようにします。
壁紙をはがした部分に木工用速乾ボンドを塗りますが、襖紙のようにべっとり塗る必要はありません。荒くなりすぎない程度に蛇行した線を描くように塗ればOKです。ただし、あまり境界ギリギリのところに塗ってしまうと、接着のために圧をかけた際に接着剤がはみ出してしまうので注意してください。
接着剤が塗り終わったら、下地の板を圧着して固定します。幅木がある場合は、その上に乗せるような形で構いません。硬化までには少し時間がかかりますので、つっぱり棒などで固定して12〜24時間ほど放置します。
4.コーキング
接着剤が乾いたら、仕上げにコーキングを行ないます。ここまでの工程をいくら正確にしていても、壁と板の間にわずかに隙間ができてしまいますので、それを埋める作業です。やらなくても大きな問題はないと思いますが、コーキングをしておけば壁紙がはがれにくくなる上、見た目もグッとよくなります!
コーキング剤を塗る前に、不要な部分をマスキングしておくのがコツです。
5.棚板を設置
棚受の金具を棚柱に差し込み、棚板を設置します。
今回は棚板の切断面が壁面に向かうようにしたので特に何も処理していませんが、気になるようなら「木口テープ」などで処理してください。
この可動タイプのラックの場合、棚板が固定されないので地震が少し心配です。そこで、棚板の裏側、棚受のすぐ奥にネジの頭を5〜6mm出した状態で取りつけ、地震の際すぐには前方に飛び出さないように工夫してみました。
機器の固定用として、引きだし取手を取りつけました。
結束用のマジックバンドを通して固定しています。
また、この棚にはインターネット接続の機器などを置くので、半円の配線孔も設けました。無精して切り口そのままですが、サンドペーパーで磨けばもう少しきれいになると思います。
円形の穴を空ける場合は、ホールソーを使えば簡単でした。
このためだけに買いました(笑)安いものなら1,500円〜くらいで購入できます。棚板2枚に配線孔を設けましたので、1穴あたり750円ですね(笑)
6.完成!
以上でできあがりです!
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